2010年12月15日水曜日

OLWS #5 Quartz Composer に AppleScriptを。

「Apple Script」は、Mac のソフトを自在に操ることができるスクリプト言語です。
Quartz Composer は残念ながらApple Script に非対応なのですが、「System Events」経由で操作することが出来ます。

Apple Script を作成するには「Apple Script エディタ」を使います。
ハードディスク > アプリケーション > ユーティリティ にあります。

今回紹介するのはこんなスクリプトです。
「Viewer ウインドウを外部ディスプレイ(プロジェクタ)に移動して、フルスクリーン表示する」




------ここから------
tell application "Finder" -- ディスプレイサイズの取得
set dispSize to bounds of window of desktop
if ((item 1 of dispSize) is less than 0) then
set posX to ((item 1) of dispSize) + 10
else
set posX to ((item 3) of dispSize) - 600
end if
end tell

tell application "System Events"
set UI elements enabled to true -- "システム環境設定>ユニバーサルアクセス>補助装置にアクセスできるようにする"をチェックするのと同じ
tell process "Quartz Composer"
set windowNames to name of (every window)
set aName to item 1 of windowNames -- 1番手前のウインドウの名前
if "o" = (characters -2 thru -2 of aName) as text then -- "Editor window"の場合
tell application "Quartz Composer"
activate -- Quartz Compose を前面に
end tell
keystroke "v" using {command down, shift down} -- Viewer を表示
delay 1
set position of item 1 of (every window) to {posX, 0} -- ウインドウを移動
keystroke "f" using {command down} -- フルスクーン表示
end if
if "e" = (characters -2 thru -2 of aName) as text then -- "Viewer window" の場合
tell application "Quartz Composer"
activate -- Quartz Compose を前面に
end tell
set position of item 1 of (every window) to {posX, 0} -- ウインドウを移動
keystroke "f" using {command down} -- フルスクーン表示
end if
end tell
end tell

------ここまで------

※初掲載時のスクリプトは化けていたので一部修正しました。

[使い方]
1) Apple Script エディタを開いて、上記スクリプトをコピー&ペーストする


 ※この時点で実行可能です。

2) アプリケーション形式で保存する


3) Quartz Composer でファイルを開く
4) 保存したスクリプトをダブルクリックで起動

 →最前面にあるQC ファイルをフルスクリーンで表示します。

[応用]
・スクリプトメニューを有効にすると、メニューバーから実行できる。
→Apple Script エディタの「環境設定」



 メニューの「スクリプトフォルダを開く」から、「ユーザ・スクリプト・フォルダを開く」
を選び、開いたフォルダ(~/Library/Scripts/)にスクリプトを入れると、メニューに表示されます。(この場合はアプリケーション形式でない、スクリプトでも実行可)

[注意事項]
・実行時にパスワードを要求されるのは、「補助装置へのアクセス」を有効にするためです。一度有効にしていれば、以降はパスワードは不要です。

「システム環境設定 > ユニバーサルアクセス > 補助装置にアクセスできるようにする」

・ディスプレイの配置は左右(左メイン、右サブ)(左サブ、右メイン)に対応しています。
あまりいないと思いますが、上下に配置している場合は、移動先の座標を調整してください。

OK


非対応


2010年12月14日火曜日

VJソフトVDMXで、自作QCエフェクトを使ってみよう 

VDMX
http://www.vidvox.net/
とは、多重レイヤー、カスタマイズ自在なインターフェイス、高速動作、MIDI使用可、QuartzComposerで
エフェクトを拡張可能な、高機能VJソフトウェアです。
もちろん、素材としてQCも使えます。 pluginなどを使用したコンポジッションでも動作しました。

デモバージョンは、インターフェイスが保存できないだけで
フルに使用可能です。

1、VDMX起動
2、プロジェクト選択 -> Sample InterFaceを開く
今回は、左下の赤枠しか、触りません。



3、QCエフェクトを選択



4、QCエフェクトをドラッグ
5、パラメーター(左下)をいじると、映像(右下)に効果が適用される




VDMXの操作は、こんなかんじです。
自作エフェクトを作ってみましょう
VDMXは、終了してください。

自作エフェクトは、VJでは使用頻度の高いカラーコレクションを作ります。

6、QuatrzComposer templateファイルのダウンロード
ここから、ダウンロードしてください。
他の方の自作エフェクトも多数掲載されています。
http://vidvox.net/wiki/index.php/Image:VDMX_QCFX_Template.qtz

7、templateファイルを起動


8、VDMX用INPUTをつなげる
VDMXに表示するには、ルールがありますが
VDMX standard control typesからコピーし使うと、楽です。
今回は、色を変えるので、colorを選択rootにコピー
また、VDMXからの画像をもらうので、VDMX standard inputsから
VDMX Video inをrootにコピー



9、パッチをつなぐ

colorを、Billbordのカラーに
VDMX standard inputsを、imagesに




10、VDMXのディレクトリへコピー
QCFXのなかにコピーします。




11、VDMX起動 3-5参照

以上です

2010年12月1日水曜日

12月3日 19-20時 アップルストア銀座3F コンポジション対応のメディアサーバーセミナー

今日から12月ですね、ラスト1ヶ月よろしくです。
皆さんは、メディアサーバーって知ってますか? WEB系のサーバーって感じがしますが
実は、コンサートや歌番組でLEDパネルや巨大な映像を投射するのに、このメディアサーバーを使っています。VJソフトウェアの業務版って感じですかね、
そのメディアサーバーで代表的なソフトウェアにベルギー製で「MediaMaster」というソフトプェアがあります。
 実はこのソフトコンポジションファイルや、クオーツコンポーザーのエフェクトなども使えて
とても、クオーツコンポーザーユーザーには、アドバンテージのあるソフトウェアです。

12月3日にこの「MediaMaster」の製品セミナーが、アップルストア銀座で開催されます。

皆さんの中で、映像演出に興味あるかたは、是非無料ですのでご参加ください。







2010年11月2日火曜日

VJ向け Quartz Composer 講座 コンポジションのインポート&VJの現場に来ませんか?篇

クオーツコンポーザーの保存ファイル「コンポジション」を、インポート(読み込み)可能なソフトウェアには、
MixEmergency・Modul8・Resolum・GrandVJ・i3Lや今度発売のモーションダイブ等があります。
このコンポジションは、Movieデータと同じ様に扱えますが、データの表示もVJソフトウェアによって異なります。
例えば、先日紹介したMixEmergencyは、メディアバンクに、コンポジションを登録できます。

MixEmergencyの画面


これがメディアバンク、コンポジションのアイコンが並びます。


ArkaosのGrandVJだと、メディアフォルダーにサムネイル表示



このように、映像素材と同じ様に並びます。


こんな感じで、コンポジションをMovie素材と同じ様に扱えるのですが、実は色々問題もあります。
例えば、音に反応するコンポジションを読み込んだ場合は、VJソフトによって、コンポジションの動作が
かわります。また、MIDIからのコントロールも変わります。

次回はその辺を紹介します。


そうそう、DJGJが運営する、VJワークショップやQCワークショップに参加してくている、VJさんと
コンポジションも使用して、VJに挑戦します。

Noctiluca @ club axxcis (Shibuya)

http://iflyer.tv/event/67281/Noctiluca/

11.02 (Tue) 23:00-
DOOR¥3000(1d) W/F¥2500(1d) DISCOUNT GUEST¥1500(0d)
Genre TECHDANCE / HARD HOUSE / SCHRANZ / TRANCE / HARDCORE / HIP HOP


クオーツコンポーザーやVJに興味ある方、ゲストプライスで入れますので、是非お待ちしております。
NuVJ&GrandVJユーザーのVJ yumikoとMdul8&GrandVJユーザーのVelvet Under Hair そして、Modul8&MixEmergencyユーザーのokuがいますので、気軽に声かけてください。






2010年11月1日月曜日

VJ向け Quartz Composer 講座 ハロウィン篇

最近VJの皆さんからQuartz Composerの質問を頂くケースが多くなりました。DJGJのメンバーや周囲の仲間もVJで活躍している人も多く、最近VJソフトウェアもコンポジション(Quartz Composerの保存ファイル)をインポートが可能になっているのも、その要因かもしれません。近日発売予定のモーションダイブもたしかQuartz Composerのファイルが読めます。
そこで、「VJ向けQuartz Composer講座」を、開催してみようかと思います。
でも今日は、ハロウィン そうそう DJGJの知り合いには、VJソフトウェアのプログラマーもいます。そんな仲間のソフトウェアの紹介から。
「MixEmergency 」というVJソフトウェアは、モーションダイブと同じA-BのクロスフェードタイプのVJソフトウェアです、凄くコンポジションファイルに柔軟に対応して、結構プロVJも御用達のソフトェアです。

MixEmergency

プログラマーは、Nickさんというプログラマーで、1人で開発しているそうです。
そんな彼が、先日「ハロウィン」というトランジションプラグインを無償でダウンロードを
発表しました。

というか、このソフト トランジションやエフェクトがネットからダウンロードで
追加が出来るというかなり優れもの、
Ver1.5からVJプレイをデータとして書き出せたりとシンプルながら、機能が充実しています。

そこで、早速 そのハロウィンプラグインを試してみました。

まず、ダウンロードして、ダブルクリックして、MixEmergencyを起動させます。
トランジションのメニューを開くと、図の様に「Halloween」が、 


ハロウィントランジションって???


実際に、コンポジションデータをA-Bに切り替えると、、なんと、 


カボチャが、、、でます。   ハロウィンですからからね〜


それだけ? と思いきや、

パラメータを変えると、

今度は、おばけ


パラメーターを変えると 今度は コウモリがでます。



さらに、まわすと、クモ が、、、


この先は、皆さん試してください。

さすがハロウィントランジション この週末しか使えませんが、、、
とてもユニークです。

今日は、全然Quartz Composerには触れてません。
でもこれから、VJを初めて見ようと言う人には
MixEmergency」というVJソフトェアは、オススメです。

サイトからのダウンロード販売のみで、179ドル 約15000円です。
(購入の仕方が判らないかた、質問とか気軽にdjgjまで)


最後に

もしや、このトランジション、12月になったら「クリスマストランジション」とか
出そうな予感。 いや、でるな!!

Nickさんに、こっそり聞いてみます。






2010年10月29日金曜日

DJGJ仲間の出演イベント紹介 なんと4本

ハロウィンの季節到来ですね、DJGJつながりのVJが、いろんなところでイベントに出没します。
この機会に、VJや空間演出、ソフトウェアやハードなどVJを通じてQCに興味ある方、是非!

まずは、アップルストア渋谷でのVJワークショップでおなじみの、VJ you氏による演出をロディユース
イベントWhistlebump Halloween が、XEX日本橋で開催されます。
いま一番ホットなエリア「日本橋」このイベントは必見です。

Whistlebump Halloween
10.30 (Sat) @ TOKYO XEX Nihonbashi


次に紹介するのが、金曜日の夜のお勧めのイベント。
昼間はOL、夜はVJ つまり OL-VJとして活躍中の VJ yumikoが出演するイベント

LHX By LOVE&HOUSE が開催されます。ハウス好きな方は、是非!!

LHX By LOVE&HOUSE
1st Anniversary & Happy Halloween
2010.10.29 FRIDAY


3本目の紹介は、こちらも、いま大注目の女性VJ VJ Mieが出演するイベント
BLACKHOLE です。渋谷WOMB LOUNGE にて開催されます。

BLACKHOLE @ WOMB LOUNGE
10.28 (Thu)




そして、最後にDJGJのメンバーで、イラストレーター&舞台女優で活躍中の 白山からん
出演イベント『BPM -Trak.04- 』 が開催されます。前回の模様は こちら のyoutubeで
是非チェック! 

『BPM -Trak.04- 』
~心拍数をあげよう。シュウマツ。ギンザ。オンガク。~

[Date] 2010.10.30(Sat)
[Open] 18:30~23:30



2010年10月2日土曜日

新百合フレッシュガラコンサートのご紹介


 食欲の秋・芸術の秋・そして、イベントの秋とも言えるくらい、この季節はイベントが目白押しです。
クラッシック好きになお勧めのイベントのご紹介です。
 6回目ワークショップの参加していただいた、ピアニスト 清水英恵さんのコンサートが
10月3日(日曜日・13時開場)に、麻生市民館(最寄り駅:小田急線 新百合ケ丘)にて行われます。
 このコンサートは、ピアノ以外にフルートや声楽など9人の演奏家によるジョイントコンサートです。

芸術の秋にふさわしく、日曜の午後 是非クラッシクコンサートに触れてみては如何でしょうか?

ちなみに、ピアニスト 清水さんとクオーツコンポーザーのコラボレーション第二弾は、準備中です。
乞うご期待ください。




DAY&NITE -AUTUMN- に参加します。

先日のアップルストア渋谷でのVJワークショップ#23にゲスト出演された、VJMieさんが出演する お洒落なハウス系のイベント「DAY&NITE -AUTUMN-」が、10/3 渋谷 WOMBにて開催されます。

 日曜日の夕方なので、「クラブは、はじめて」というビギナーの方や、「明日仕事だし〜」という
社会人の方16-22時という、ベストマッチな時間で開催されます。

 多数の有名 DJ&VJ陣も登場し、一時間ごとDJとVJが入れ替わり、飽きることなく、
音楽も映像も楽しめちゃいます。

 今回、行ってみたいという方に、特別にディスカウントを用意いたしました。
入り口で「VJ Mieのゲストです。「Apple!」」と言うと、なんと1500円で入れます。
(Appleの発音は練習してください。)

ところで、このイベントにDJGJのメンバー&仲間がカラーレーザーでの演出と4FラウンジでのVJを
担当します。もしかしたら意外なところで、クオーツコンポーザーが出るかもしれません。

 DJGJのメンバーと飲んでおしゃべり、そして いい音楽が聞けるチャンスですので、是非 遊びにきて下さい。

詳細はコチラまで→http://www.dayandnite.jp/index.html

6月のイベントの写真アルバム

イベント概要
10/3の日曜、午後4時から開催されるハウスミュージック・イベント「DAY&NITE」。
一人のアーティストに一人のVJが付く「1アーティスト+1VJ」という構成が、独自の空間演出/グルーブを醸し出します。実に健康的な時間帯に、良心的なプライスのイベント。音楽だけでなく、いろんなパフォーマンスもご覧頂けます。クラブ初心者でも楽しめるイベント


2010年10月1日金曜日

VJWS #23 イベント報告

2010929()

アップルストア渋谷1F


4年目を迎える奇数月恒例の「Mac ではじめるVJ ワークショップ」#23

今回はおなじみVJ You さんとageHaWOMBなどで活躍中の女性VJ VJ Mieさんを

ゲストに、「VJワールドレポート」と題して行われました。


アップルストアの協力により、毎回盛況です。
とくに海外に関するテーマは、非常に人気があります。


まず最初にVJワークショップでおなじみの VJ youさん
今回は、今年の夏に2ヶ月間ベルリンやスイスなどヨーロッパに滞在し
VJの祭典「マッピングフェスティバル」などヨーロッパの最新事情をリサーチ


映像資料と美しい写真資料など、みんな感動していました。
なかでも、音楽のトレンドやVJツールなど、日本との違いが無く、言語だけの違いだけで、
流行の音楽も使っているVJソフトも同じという現状ともはや、国境というのは無いのではと、
非常に興味深い話が出ました。



続いて VJ Mieさんのレポート
クラブミュージックが好きな方なら、一度は訪れてみたい、スペインのIBIZA。
そのIBIZAにアポ無しで、VJ機材を持って 「VJをさせて欲しい」と売り込み
そして、あこがれの地でVJをしてきたという、まさに、「情熱大陸」にも匹敵する
感動のレポート。

IBIZAで代表的なクラブの内部やパーティの様子など、最新のクラブシーンを
いろんな角度から、日本ではまず拝見することができない、貴重な写真とともに
レポートしてくれました。

今回も沢山の方に、ご参加頂き有り難うございました。

ちなみに、VJ youさんは、クオーツコンポーザー対応のVJソフトウェア「ArKaos」の
マスターデモンストレーターであり、VJ Mieさんも ArKaos社の「GrandVJ」ユーザーです。
今後 DJGJでは、お二人を応援したいと思います。

2010年9月29日水曜日

ishii氏のQCインタラクティブ作品集

野外フェスの「メタモルフォーゼ」でのVJやmixiアプリ「yourmusic+」の開発・プログラマーでもあり、DJGJのワークショップで革新的な作品を発表し続けているishii氏のQCだけで作成された、インタラクティブ作品集 youtubeです。
 VJにクオーツコンポーザーを取り入れた手法で現在注目を集めているVJの1人です。
そんな彼の作品を一挙に紹介








2009/ 7/25 QCWS@ アップルストア銀座3F
SILHOUETTE plugin を使い、ダンサーに照射
このときは、デフォルトのCGイメージのほか3 タイプ用意

2009/ 8/ 29 FITNESS09@ 中伊豆萬城の滝キャンプ場
野外にて、全pluginを公開

2009/ 10/31 MOTHER SHIP@ 世田谷WEDGE
全plugin公開

2010/ 5/15 irregular ~masquerade~@ 西麻布RARE SOUL
全plugin公開

2010/ 6/6 DAY&NITE@ 渋谷WOMB
FEEDBACK plugin を使い、ダンサーの持っているLED 棒に追従

2010年9月16日木曜日

VJWS #23 - イベント告知

Macで始めるVJワークショップ #23

2010年9月29日(水)
アップルストア渋谷 1F
20:00-21:00


奇数月恒例の "Macで始めるVJワークショップ第23弾"
今回のテーマは「 VJワールド レポート」と題して、

VJ youによる Mapping Festival (スイス)、Visual Festival (ベルリン)、Vision-R (パリ) などヨーロッパ VJフェスレポート。

さらに VJ Mieによる、地中海に浮かぶ パーティーアイランド "IBIZA" のイベントをレポート。

話題の最新クラブシーンをVJ目線で紹介します。

2010年8月26日木曜日

メタモルフォーゼ でQuartzComposer

国内、最大級の野外フェスイベント『メタモルフォーゼ』が
9/4 に開催されます。しかも、10周年です。
DJGJスタッフも、
LUNAR STAGE で20:30から QuartzComposerを使って、VJで参戦します。

http://www.metamo.info/
2010年9月4日 (土) 開場 16:30 / 開演 18:00
自転車の国 サイクルスポーツセンター
静岡県伊豆市大野1826番地

2010年8月14日土曜日

コケロミン 誕生! - イベント紹介

ツナガル・ツナガレ篇(2009.10)で繋げたカエルパペット型電子楽器「ケロミン」のコドモ版、「コケロミン」が誕生しました。

口の開きで音階をカエル電子楽器の特徴はそのままに、サイズと値段が小型化しました。

コケロミンは電子音の他に、「ター」「ケロ子」「ケロ親」「コケー」「ニャー」「ヘロ」という
「ケロケロ・ボイスコンテスト」で一般公募したサンプリング音が収録されているのですが、この中にはなんと!
QCWS でお馴染み白山からんさんの声が採用されています!

それでは、一曲




ケロミン & コケロミン よろしくお願いします!


☆コケロミン・イベント情報☆

「ちゃぶ台音楽・ケロミン&コケロミン編」

2010年8月15日(日) 13:00~17:00

Artist Space 千石空房  http://sengokukubo.com/
ネット中継      http://www.ustream.tv/channel/sengoku-kubo-live


2010年8月9日月曜日

OLWS #4-a 繋がりは OSC。

ツナガル・ツナガレ2篇のフォローアップとして、Quartz Composer でOSC (Open Sound Control) を利用する方法を解説します。

OSC を使うと、ネットワークを介して値のやりとりができます。
OSC について詳しく知りたい場合は、オフィシャルサイトの仕様書を読んでください。

OSC を扱うために、最低限必要なスキルは「TCP/IP のネットワークが組める」ことです。つまり IP アドレスを手動で割り当てたり、http://127.0.0.1:8080/ が、どこに繋がるのか説明できる、といったことです。


Quartz Composer でOSC を扱うには?
まずは新規作成で、空のコンポジションを2つ用意します。


それぞれを「Sender (送り手)」、「Receiver (受け手)」とします。
1) Sender 側にはOSC Sender パッチ、Receiver 側にOSC Receiver パッチを配置します。
2) Sender 側の/test インレットにLFO パッチのResult を接続します。
3) Receiver 側の/test アウトレットに "Image With String"と"Billboard" を接続します。

これで完成です。

Receiver のViewer で、Sender のLFO の値が出力されていますか?
出力されていない(0で固定)場合はネットワークの設定を確認しましょう。

「システム環境設定 > ネットワーク」
を開いて、正常なネットワーク(緑色)があることを確認してください。


正常なネットワークがない状態では、OSC パッチは動作しません。

これだけで、2つのコンポジションの間で、データのやりとりができました。
もう1台、Quarz Composer が動くMac を用意できる場合は、2つのコンポジションを別のマシンで動かしてみましょう。同一ネットワーク上にあれば、このままで問題なく動きます。


ここで、OSC パッチの設定を確認します。
「OSC Sender」、「OSC Receiver」それぞれのInspector 2枚目(⌘2 の項目)を開きます。



Sender にはIP Address として0.0.0.0 が設定されています。
これはブロードキャストアドレスといって、同一ネットワーク上の全ての端末が受信します。
Port Number 60000 はSender とReceiver で同じ値にします。(他のサービスと被らなければなんでも良いです。)
Max Frequency は1秒間に送信する回数の上限を設定します。

Receiver にはIP Address の設定はありません。Port Number のみ設定します。

この設定で、1つのSender から、同一ネットワーク上の複数のReceiver に対して値を送ることができます。
もし、A のマシンにはa の値、B のマシンにはb の値と、選択的に送る必要がある場合は、
OSC Sender パッチを複数使って、それぞれの宛先IP Address を指定します。


OSC Arguments として、予め用意されている /test は Float(浮動小数点)型のデータを送る事ができます。
OSC では、データを送る際、「アドレス」と「データ型」を指定します。
新たに自分で作る場合は、Inscpector 下部で「データ型」を選択し、「アドレス」を入力して、[+] ボタンを押します。
試しに、Index (整数)型の「/QC/int-test」を作成してみましょう。(アドレスは自分で決めます。必ず「/(slash)」で始まります。/iPhone/button1, /iPad/slider1 など、わかりやすいものをつけましょう。)



新しくできたインレット/アウトレットに先ほどのLFO を接続すると、整数に丸められた値が送られます。



以上が、Quartz Composer における、OSC の使い方になります。

2010年8月8日日曜日

QCWS #7 - その3

ツナガル・ツナガレ2篇:「みんなでカスタネット」



Arduino を使ったハードウェアのデモとして「有線式カスタネット」を作成しました。
客席のカスタネット(番号が振られている)を叩くと、スクリーン上で対応する数字が反応します。30回叩くと、花火のような爆発効果!

システムの制作は Make Tokyo Meeting などに Arduino を使った工作物を出展している TETRASTYLE が担当しました。

Arduino は当サイトでも紹介していますが、ソフトウェア感覚で簡単に使える、イタリア発のマイコンボードです。スイッチやセンサーなどを簡単にMac に接続できます。

おもちゃのカスタネットをスイッチに加工した(接点とケーブルをつけた)ものを30 個用意しました。



アップルストア3F の客席に配置するために、総延長150m 超の長ーい配線になりました。


Arduino とQuartz Composer の接続は、Ethernet Shield を使用し、OSC で飛ばしました。
(Arduino で OSC を扱うライブラリはrecotana 様 作成の物を使用しました。)

30 個のスイッチを読み取るには、PC 用のキーボードなどで使われているマトリックス・スキャン方式を検討しましたが、楽器としてのレスポンス、同時性にこだわり、3 台のArduino を使用しました。


初段のArduino + Ethernet Shield

2段目はeJackino

3段目はJapanino


3 台のArduino からそれぞれOSC を飛ばしても良いのですが、ネットワーク上でパケットが衝突することも懸念されるため、Arduino 同士はシリアルで接続し、親機から3 台分(30 個分)のスイッチON/OFF 情報を一括して送りました。