Quartz Composer はプログラミングツールなので、画面をみても使い方がわからないと思います。
これから手順を追って説明します。
※Snow Leopard 版を基本に、Leopard 版との差異をできるだけ説明したいと思います。
(Tiger 版はサポートできません。)
どんなプログラミング言語でも、最初は画面に「Hello World.」という文字を表示するのが定番です。
この儀式を行わないと「K&R の呪い」がかかる、と言われています。
STEP 1. Patch Library (Leopard ではPatch Creator) を開く
Editor ウインドウの左上のボタンで、Patch Library を開きます。
機能モジュールのことをPatch(パッチ)と呼びます。
Leopard からの変更点は、「種類別に分類されるようになった」、「サンプルへのリンクが付いた」などが挙げられます。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjbifPvIucy6ibniZE7puO41s1dSXGec5zP_Et0ulKEvA0grJt98NHWIerDgmuzZNKw0Zc9SQSPgxyvI42SL_nrIq-vI4Jp4iBwccz86eWyd3xfi6kAejkyCLSEhKKwPpnaU4U8V0AXLpw/s400/qc_patchLibrary.png)
パッチの数が多いので、下部の検索窓を使うと便利です。(Leopard は上部)
Patch Library を呼び出すキーボードショートカット[Command +Return] で、検索窓にフォーカスが行くようになっています。
STEP 2. Patch を置く
Billborad パッチとImage With String パッチを置きます。
Patch Library から上記パッチを探し、ダブルクリックするか、ドラッグ&ドロップするかして、Editor ウインドウ上に置きます。
どこにでも、何個でも置けます。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiEfl2xlPpHJvnAtMlOg1yymCPAycXbwo_klmhzhH5VzPeiBuCU15AXiWR2e54RcK93zmxb562krMk0lRIgH1DxB7VcTGKBepgCpujIIWqtmTLHEHFpfk-RedzjXNvKluxX6hoYJoscNHo/s400/hello-editor2.png)
STEP 3. Patch をケーブルで接続する
Image With String の右側に[Image]、Billboard の左側に[Image] があります。
それぞれ、右側がアウトレット(出口)、左側がインレット(入口)です。
Image With String のImage アウトレット上で左クリックし、Billboard のImage インレットまでドラッグして線を引き出します。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhtn1baOphN7PK1kDr0SK2LjnnS28pvMEFJ6JNzVKi0QJxnia2tb0lUd22oB4lEug3kfakOW9mFzUloc-Kp2pPdB29lY99CWdl9WPMpZmb0Hbg9zAaQHG0R4Ve9klNGCmCQv479jMOXsuo/s400/hello-editor3.png)
正しく接続されると黄色い線になります。オレンジの線になる場合は何かを間違えてます。
STEP 4. Viewer で実行
Viewer ウインドウには既にHello World! の文字が表示されているはずです。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgVDz8ehLe0D0Acu1IK70WsamRxQHwEJAxnvF9UgVslrakEn91_0VBGU2ARPZvBBdXbMtpuqFRqj415mRD-zvprcv90GOgxUulkjmDq2TNKcNb3qC-7NEwtBiPPt7qb9ILz-2lJeXNS1zc/s400/hello-viewer2.png)
表示されていない場合は、Viewer ウインドウの[Run] ボタンを押してください。
Viewer ウインドウが出ていない場合は、メニューバーの[Window]メニューから、[Show Viewer]で表示します。
動作解説
Image With String は、入力文字列(String) を画像(Image) に変換します。
Billboard は入力画像(Image) を画面に表示します。
最初からあるClear は画面を単色(黒)で塗りつぶします。
各Patch のインレットの値は、パッチを繋ぐだけでなく、直接値を入力することができます。
パッチを選択して、Inspector を表示します。([Editor]メニュー>[Show Inspector])
数値(Number) を入れるもの、文字列(String) を入れるもの、チェックボックス(Boolean) など、入力値には様々な種類(型)があります。入力型が異なっていても、ある程度は自動で変換します。(たとえばString の所にNumber を入れる、など)その際、ケーブルがオレンジになります。
Image With String には、あらかじめ「Hello World!」という文字が入力されているので、何も入力しなくても、この文字を画面に出すことができました。
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