2009年9月21日月曜日

QC入門3 Quartz Composer でHello World!


Quartz Composer はプログラミングツールなので、画面をみても使い方がわからないと思います。
これから手順を追って説明します。

※Snow Leopard 版を基本に、Leopard 版との差異をできるだけ説明したいと思います。
(Tiger 版はサポートできません。)

どんなプログラミング言語でも、最初は画面に「Hello World.」という文字を表示するのが定番です。
この儀式を行わないと「K&R の呪い」がかかる、と言われています。


STEP 1. Patch Library (Leopard ではPatch Creator) を開く

Editor ウインドウの左上のボタンで、Patch Library を開きます。
機能モジュールのことをPatch(パッチ)と呼びます。

Leopard からの変更点は、「種類別に分類されるようになった」、「サンプルへのリンクが付いた」などが挙げられます。


パッチの数が多いので、下部の検索窓を使うと便利です。(Leopard は上部)
Patch Library を呼び出すキーボードショートカット[Command +Return] で、検索窓にフォーカスが行くようになっています。


STEP 2. Patch を置く

Billborad パッチとImage With String パッチを置きます。
Patch Library から上記パッチを探し、ダブルクリックするか、ドラッグ&ドロップするかして、Editor ウインドウ上に置きます。
どこにでも、何個でも置けます。


STEP 3. Patch をケーブルで接続する

Image With String の右側に[Image]、Billboard の左側に[Image] があります。
それぞれ、右側がアウトレット(出口)、左側がインレット(入口)です。
Image With String のImage アウトレット上で左クリックし、Billboard のImage インレットまでドラッグして線を引き出します。


正しく接続されると黄色い線になります。オレンジの線になる場合は何かを間違えてます。


STEP 4. Viewer で実行
Viewer ウインドウには既にHello World! の文字が表示されているはずです。


表示されていない場合は、Viewer ウインドウの[Run] ボタンを押してください。
Viewer ウインドウが出ていない場合は、メニューバーの[Window]メニューから、[Show Viewer]で表示します。


動作解説

Image With String は、入力文字列(String) を画像(Image) に変換します。
Billboard は入力画像(Image) を画面に表示します。
最初からあるClear は画面を単色(黒)で塗りつぶします。

各Patch のインレットの値は、パッチを繋ぐだけでなく、直接値を入力することができます。
パッチを選択して、Inspector を表示します。([Editor]メニュー>[Show Inspector])


数値(Number) を入れるもの、文字列(String) を入れるもの、チェックボックス(Boolean) など、入力値には様々な種類(型)があります。入力型が異なっていても、ある程度は自動で変換します。(たとえばString の所にNumber を入れる、など)その際、ケーブルがオレンジになります。

Image With String には、あらかじめ「Hello World!」という文字が入力されているので、何も入力しなくても、この文字を画面に出すことができました。



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